同じような商品が並ぶ棚で、どう選ばれるか。
飲料の売り場は、似た商品が無数に並ぶ激戦区です。味の良さだけでは、消費者の手は伸びません。「この商品ならでは」の価値を、一瞬で伝える工夫が必要です。その鍵を握るのが、ネーミングとパッケージです。
今回ご紹介するのは、100%みかんジュース「カラダにみかん」のパッケージデザイン・ブランディング事例です。スーパーヒダカヤ様のオリジナル商品として、ネーミングからラベル制作まで一貫して手がけました。
デザインの課題:飽和市場での差別化
みかんジュースは、非常に多くの商品が並ぶ激戦カテゴリーです。そのため、単に「美味しそう」なだけでは、消費者に手に取ってもらえません。何か、明確な違いが必要でした。
このプロジェクトには、次の3つの課題がありました。
- 独自のポジショニング——類似商品が多い中で、独自の立ち位置を確立すること
- 記憶に残るネーミング——商品の良さを一言で伝え、覚えてもらう名前を考えること
- 棚での視認性——スーパーの棚で埋もれない、インパクトのある視覚効果
&Aのアプローチ:情緒的価値を高める
これらの課題を解決するため、&Aは「情緒的価値」を高めるアプローチをとりました。味や成分といった機能的な価値だけでなく、消費者の気持ちに訴えかける価値を作るという考え方です。
そこで着目したのが「健康」というキーワードでした。みかんジュースを、単なる飲み物ではなく「毎日の健康習慣」として位置づける。この切り口が、差別化の核になりました。
デザインのこだわり:3つの設計判断
① 健康を想起させるネーミング
まず、おいしさに加えて「健康」を想起させる『カラダにみかん』という名前を考案しました。商品名を聞いただけで、体に良さそうという印象が伝わります。
これにより、日常の健康習慣に寄り添う商品であることを明確に伝えています。その結果、他社製品とは異なる切り口で顧客へアプローチすることに成功しました。名前が、商品の立ち位置を決めています。
② 余白を活かした印象的なレイアウト
次に、視覚的なインパクトを追求しました。具体的には、みかんのイラストを大胆に配置しています。そのうえで、周囲に「間」を作ることで、中央のデザインを際立たせました。
そのおかげで、情報が整理され、洗練されたパッケージになりました。要素を詰め込むのではなく、あえて余白を活かす。引き算によって、かえって強い印象を生んでいます。
③ 店頭での視認性を高めるトータルブランディング
さらに、棚に並んだ際の美しさにもこだわりました。1本だけでなく、複数が並んだときの見え方まで計算しています。
このように、ネーミングからビジュアルまでを一貫させることで、ブランドとしての信頼感を高めました。名前・イラスト・レイアウトがすべて同じ方向を向くことで、ブレのない商品イメージが完成しています。
パッケージデザインで大切なこと:ネーミングから戦略を立てる
優れたパッケージは、見た目を整えるだけでは生まれません。その商品をどう位置づけ、どんな名前で、どう見せるか。戦略の段階から一貫して考えることが重要です。
「カラダにみかん」では、ネーミングで「健康」という独自の切り口を打ち出し、飽和市場での差別化を実現しました。&Aは、コンセプト立案・ネーミングからパッケージデザインまで一貫して対応できます。
食品パッケージで売り場の差別化を図った事例としてはクルトンの引き出し パッケージデザイン事例、ギフト商品のパッケージを手がけた事例としてはもちもちまぐろの生ハム(伊勢丹MOO:D MARK)のパッケージデザイン事例もあわせてご覧いただけます。
食品・飲料のパッケージデザインをお考えの方へ
「競合と差別化したい」「ネーミングから商品を考えたい」という方のご相談を受け付けています。コンセプト立案・ネーミングからパッケージ・ブランディングまで一貫してサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
案件概要
| クライアント | スーパーヒダカヤ様 |
|---|---|
| 商品 | 100%みかんジュース「カラダにみかん」 |
| 差別化の軸 | 「健康」を想起させるネーミング |
| デザインの特徴 | 大胆なみかんのイラスト/余白を活かしたレイアウト |
| 対応範囲 | コンセプト立案 / ネーミング / パッケージデザイン / ブランディング |
| 関連事例 | クルトンの引き出し / もちもちまぐろの生ハム |