同じ製品でも、色によって印象は大きく変わります。
形と機能で評価されたプロダクトに、最後の魅力を加えるのが色です。ユーザーは色を通じて、自分らしさを表現します。バイクのカラーディレクションには、ライフスタイルそのものを設計する視点が必要です。
今回ご紹介するのは、glafit株式会社様のハイブリッドバイク「GFR-02」のカラーディレクション事例です。車体の造形美を活かしながら、ユーザーのファッションに馴染むカラーラインナップを考案しました。なお、GFR-02のプロダクトデザイン本体についてはグッドデザイン賞2021受賞のハイブリッドバイク事例で詳しくご紹介しています。
提案の課題:多様なユーザー層に響く色彩
革新的なモビリティだからこそ、幅広いユーザーに受け入れられる色選びが必要でした。バイクのカラーディレクションには、特有の難しさがあります。次の3つが、解決すべき課題でした。
- メカと日常の両立——最先端のメカニカルな印象と、日常の風景との調和
- 性別年齢を超える多様性——誰もが自分好みのスタイルを選べるラインナップ
- 飽きのこない上質な質感——長く愛用してもらうための色彩設計
&Aのアプローチ:市場とトレンドを分析する
これらの課題を解決するため、&Aは市場背景とトレンドを丁寧に分析しました。バイクのカラーディレクションは、感覚だけで決められません。データとセンスの両方が必要です。
そこで、現代のライフスタイル全体を視野に入れた色彩設計を行いました。ファッションとモビリティの境界を超える、新しい色の在り方を探っています。
カラー設計のこだわり:3つの判断
① ライフスタイルに寄り添うトーン設定
まず、現代の多様なライフスタイルを徹底的にリサーチしました。そのうえで、あらゆるシーンに映えるトーンを設定しています。都市部での通勤から週末のレジャーまで、生活の場面を想定した色選びです。
その結果、日常のコーディネートを楽しくさせる仕上がりになりました。バイクのカラーディレクションとして、所有する喜びが、日常の中で何度も生まれる設計です。
② 車体デザインを際立たせる質感
次に、塗料の質感や光沢感についても細かくディレクションを行いました。具体的には、フレームの美しいラインが最も綺麗に見える色の重なりを検証しています。色は、形を引き立てる存在でもあります。
そのおかげで、光の当たり方によって表情を変える奥行きのある外観を実現しました。一日の中でも、時間帯ごとに違う魅力を見せます。
③ ターゲットごとの戦略的ラインナップ
さらに、ターゲット層の好みに合わせた複数のカラーバリエーションを提案しました。一色では届かない多様なユーザーに、それぞれフィットする選択肢を用意しています。
このように、デザインとカラーを高度に融合させました。その結果、製品のブランド価値をより強固なものにしています。製品の詳細はglafit公式の製品ページでご覧いただけます。
カラーディレクションで大切なこと:ユーザーの暮らしを設計する
優れたカラーディレクションは、単に色を選ぶ作業ではありません。ユーザーがその色を選ぶ瞬間。乗っているときの気持ち。街に出たときの周りからの見え方。すべてを含めて設計する仕事です。
GFR-02のカラーディレクションでは、ファッションとライフスタイルへの寄り添いを大切にしました。それを軸に色を選んでいます。&Aは、プロダクトの本体設計からカラーまで一貫して対応できます。
同じくglafit様の事例として、グッドデザイン賞2024受賞の電動バイク「NFR-01 PRO」のプロダクトデザイン事例、その普及版「NFR-01 Lite」のプロダクトデザイン事例もあわせてご覧いただけます。
プロダクトのカラー展開をお考えの方へ
「市場に響く色を提案してほしい」「ターゲットに合わせたラインナップを作りたい」という方のご相談を受け付けています。市場分析からカラーディレクションまで、データに基づいてサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
案件概要
| クライアント | glafit株式会社様(公式サイト) |
|---|---|
| プロダクト | ハイブリッドバイク「GFR-02」のカラー展開 |
| 展開数 | 4色 |
| 対応範囲 | カラーディレクション / 質感・光沢の検証 / ターゲット別ラインナップ提案 |
| 関連事例 | GFR-02 プロダクトデザイン本体(同一プロジェクト) / NFR-01 PRO / NFR-01 Lite |