調味料の瓶パッケージは、情報量との戦いです。
限られた面積に、ブランド名・素材・特徴・使い方を詰め込みたい。しかし詰め込みすぎると、肝心の中身が見えなくなります。優れた調味料のパッケージには、情報を絞る勇気と、視認性を活かす工夫が必要です。
今回ご紹介するのは、梅が丸ごと入った糀調味料シリーズのパッケージデザイン事例です。小瓶の中身を活かす巻きラベルを設計しました。さらに、天面のシンボルデザインで商品のこだわりを直感的に伝えています。
開発の課題:視認性と情報訴求の両立
商品デザインにおいて、お客様が「何の商品か」をすぐ分かる点はとても重要です。とくに調味料のパッケージでは、瓶の小さな面積にすべてを詰め込まなければなりません。次の3つが、設計上の課題でした。
- 中身が見える設計——瓶の形状を活かしつつ、必要な情報を伝えること
- 美味しさを邪魔しないラベル——中身の魅力を妨げないラベルの配置
- 店頭での差別化——他社製品と差別化できる強いシンボル
&Aのアプローチ:形状とグラフィックの両面から
これらの課題を解決するため、&Aは形状とグラフィックの両面で考えました。調味料のパッケージは、ラベルだけで完結しません。瓶全体を一つのキャンバスとして捉える発想です。
そこで、ラベルの形状自体を設計対象に据えました。中身の梅が見える透過性と、ブランド情報の訴求。両者を成立させる構造を考案しています。
デザインのこだわり:3つの設計判断
① 中身を隠さない特殊な巻きラベル
まず、本体の瓶に上手く固定できる独自の巻きラベルを設計しました。そこで、ラベルの面積を調整しています。梅の存在を外から確認しやすくする工夫です。
その結果、視認性と情報訴求を両立した調味料のパッケージが完成しました。「何が入っているか」が直感的に伝わります。
② ブランドを象徴する天面のシンボル
次に、ボトルの天面部分を有効に活用しました。具体的には、ブランドの象徴として「糀」の文字を大きくデザインしています。棚に並べたとき、上から見える面も訴求できる設計です。
そのおかげで、上から見ても何の商品か一目で判別できるようになりました。スーパーや専門店の棚で、確実に存在感を出せる調味料のパッケージです。
③ 信頼感を生む洗練されたビジュアル
さらに、全体のトーンを整えることで、手仕事の丁寧さを表現しました。色味や文字のあしらい一つひとつに意図を込めています。
このように、細部まで計算された意匠で、ブランドの信頼感を高めました。その結果、お客様が思わず手に取りたくなる調味料のパッケージが完成しています。
パッケージデザインで大切なこと:情報を絞る勇気
優れたパッケージデザインは、足し算ではありません。何を見せて、何を隠すか。何を大きくして、何を小さくするか。引き算の判断こそが、商品の魅力を最大化します。
糀調味料シリーズでは、中身の梅を主役に据え、ラベルを最小限に絞りました。&Aは、食品・調味料のパッケージデザインに対応できます。
食品パッケージで売り場の差別化を図った事例としては100%みかんジュース「カラダにみかん」のパッケージデザイン事例、ギフト食品のパッケージとしては伊勢丹MOO:D MARK「もちもちまぐろの生ハム」のパッケージデザイン事例、梅・和の食品ブランディングとしては紀州梅の蔵 蒼月のWEB・ブランディング事例もあわせてご覧いただけます。
食品・調味料のパッケージデザインをお考えの方へ
「中身の魅力を伝えたい」「小さな瓶でも差別化したい」という方のご相談を受け付けています。ラベル設計から資材手配まで、ワンストップでサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
案件概要
| 商品 | 糀(こうじ)調味料シリーズ(梅入り) |
|---|---|
| 素材 | 小瓶/巻きラベル |
| デザインの特徴 | 中身を見せる巻きラベル/天面の「糀」シンボル/和のトーン |
| 対応範囲 | パッケージデザイン / ラベル設計 / 資材手配 |
| 関連事例 | カラダにみかん / もちもちまぐろの生ハム / 紀州梅の蔵 蒼月 |