暮らしに寄り添う雑貨は、置くだけで空間の印象を変えます。
インテリア雑貨に求められるのは、機能だけではありません。そこにあるだけで心地よい佇まい、空間に馴染む色や質感。日常の風景の一部として、長く愛されることが大切です。
今回ご紹介するのは、キャンドルホルダー「アンシェント」のプロダクトデザイン事例です。ペガサスキャンドル株式会社様の「offti」シリーズの一つとして、アンティーク感のある蝋台を現代的に解釈しました。
開発の課題:伝統的な造形美と実用性の融合
キャンドルを日常的に楽しむには、見た目の美しさはもちろん、使い勝手の良さも重要です。飾るだけでなく、繰り返し使える実用性が求められます。今回のプロジェクトには、次の3つの課題がありました。
- 伝統と現代の融合——伝統的な蝋台の良さを活かしつつ、現代の居住空間に合うデザインに昇華すること
- 取り替えやすい構造——消耗品であるキャンドルを、手軽に美しく取り替えられること
- 長く愛される質感——素材感とカラーリングの最適化
&Aのアプローチ:使い手のインテリアに寄り添う
これらの課題を解決するため、&Aは使い手のインテリアに寄り添った設計を行いました。製品単体の美しさだけでなく、その製品が置かれる空間まで考える発想です。
&Aは内装デザインも手がけています。だからこそ、インテリア雑貨を空間との調和という視点で設計できます。製品が暮らしの中でどう見えるか。そこまで含めてデザインしました。

デザインのこだわり:3つの設計判断
① 「新しくて懐かしい」造形
まず、古き良き蝋台のイメージを大切にしながら、細部のラインを整理しました。懐かしさを残しつつ、余計な装飾はそぎ落としています。クラシックな雰囲気と、モダンな清潔感の両立です。
その結果、幅広い層に愛されるデザインになりました。アンティーク好きにも、シンプルなインテリアを好む人にも馴染みます。「新しくて懐かしい」という絶妙なバランスを実現しました。
② リフィル式キャンドルに対応したシステム設計
次に、ペガサスキャンドル様のリフィル式カップキャンドルに最適化した設計を施しました。中身を入れ替えるだけで、繰り返し使用できる構造です。
そのおかげで、サステナブルかつ手軽にキャンドルのある暮らしを楽しめます。使い捨てではなく、長く使い続けられる。環境への配慮と利便性を、両立させた設計です。
③ 空間に調和する絶妙なカラー戦略
さらに、塗装の質感や色味を徹底的にシミュレーションしました。色は、空間に置かれたときの印象を大きく左右します。カラーバリエーションは、現代のインテリアと相性の良い2色を厳選しています。
このように、プロダクト単体の美しさだけでなく、空間に置かれた際の調和までを一貫してプロデュースしました。空間に馴染みながらも、しっかりとした存在感を放つ仕上がりです。

プロダクトデザインで大切なこと:置かれる空間まで設計する
優れたインテリア雑貨は、製品単体で完結しません。それが置かれる空間に馴染み、暮らしの一部になってこそ、価値が生まれます。製品と空間の両方を見る視点が欠かせません。
アンシェントでは、内装デザインの知見を活かし、空間に調和するキャンドルホルダーを実現しました。&Aは、インテリア雑貨のプロダクトデザインから商品化まで対応できます。
暮らしに寄り添うプロダクトの事例としては飲んだ後も花瓶として使えるミネラルウォーター「miosis」のボトルデザイン事例、生活用品を空間に馴染む佇まいに仕上げた事例としてはGood Design賞を受賞した「floatトイレクリーナー」のプロダクトデザイン事例もあわせてご覧いただけます。
インテリア雑貨・生活用品のプロダクトデザインをお考えの方へ
「空間に馴染む製品を作りたい」「暮らしに寄り添う雑貨をデザインしたい」という方のご相談を受け付けています。内装デザインの知見を活かし、製品と空間の調和までご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
案件概要
| クライアント | ペガサスキャンドル株式会社様 |
|---|---|
| プロダクト | キャンドルホルダー「アンシェント」(offtiシリーズ) |
| コンセプト | アンティーク調の蝋台を現代的に解釈 |
| 特徴 | リフィル式対応/インテリアに馴染む2色展開 |
| 対応範囲 | プロダクトデザイン / 3Dデータ作成 / カラー設計 |
| 関連事例 | miosis(ボトルデザイン) / floatトイレクリーナー |